昨今の魅力再発見に、ちょっと待て、と
- asakabase2020
- 2020年5月31日
- 読了時間: 3分
こんばんは~。
なんとなく外出しやすい雰囲気になっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
危ないと思う人は引き続き家に居られるような仕組みが整うといいですね。
この前、地域のウェブニュースで「○○(場所は伏す)の魅力再発見イベント」が行われたという記事が目に入って、2014年にタイムスリップでもしたかのような懐かしい気分になりました。
一時期流行ってたイベントだと思うんですけど、ちょうどこのあたりから多くの人がTwitterやInstagramを使うようになって、「この場所には知られざるオシャレスポットがある!」的な写真が大量に共有されるようになったんですよね。
ああいう写真、減ったと思いませんか?
もうだいぶ消費されたんじゃないだろうか。むしろ最近目に入ってくるものは○○に新しい☓☓がオープン! 楽しみ! という方向に変わってきていて、地域の魅力という観点で言うなら、それを新しく創出する時代に入ってきているんだということを、強く強く感じる今日この頃です。
つまりこれだけ多くの人が携帯型の通信機器に触れている時代に、「再発見イベント」で見つかるような魅力があるならば、もうとっくに誰かが見つけているのかもしれないということです。
前に市内で聞いた偉い教授の講演を思い出しました。その方いわく、景観の好き嫌いって、ほとんど個人差がないんですって。摩天楼犇めく都市の夜景。果てしなく広がる田園地帯。海。山。花火。夕焼け。流れ星。自然的であろうと人工的であろうと、100人いれば99人が好きになるような景観がたくさん存在するんです。僕の周りには寿司やラーメンより納豆が好きな人もいるし、真剣佑?よりバカリズムの方がイケメンだという人もいますが、こと景観に関してはほとんどが万人受けでできている世界だと言ってよいでしょう。

台中にある彩虹眷村という村。個性的、前衛的と言われる景観でも結局は多くの人を呼び寄せてしまう。これが食べ物だったら”食わず嫌い”をする人も多いだろうが……
魅力再発見の話に戻りますが、もし上記の説が本当なら、果たして何度も再発見を繰り返してやっと見つかる魅力は、本当に魅力と呼べるのだろうか?
その時間やお金を使って、自分が魅力的だと思える街を作るという考え方もあっていいんじゃないか?
無理してないか?
もちろん魅力再発見イベントにはコト消費(イチゴ狩りとか)や地域学習の面があり、また地域のコミュニティを深める上で大きな役割を担うのでこれが不要だとは思っていません。ただ、もし本気で「うちの街にも魅力的な景観はないものか……」と考えているなら、それは多分無いんじゃないかと思います。今どき、そんなのあったらとっくに見つかっていると考えた方がいいです。
逆に言えば結構簡単で、自分が魅力的だと思える空間を想像し共有すれば、あなたのセンスが相当に壊れていない限り誰が見ても魅力的に映るはずなんです。それを形にする能力や知らせる能力も必要だし、景観だけ良くても継続的に人を集めることはできませんが、あなたの街を舞台にまずは景観から。景観的な魅力から始めるという方法があります。
言うだけなら簡単ですね。
私は朝霞でそれを実現したい。
Elephantは半永久的にメンバー募集中です。興味をお持ちの方はぜひこちらよりご連絡ください。
なんだか愛嬌が足りないので最後にハートをつけておきます。
また来週!
❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
文責:Shuhei
コメント